頭の中将、リヴァイヴァル!
ノイタミナ(フジテレビ)による名作『あさきゆめみし』のアニメ化だが、出﨑統監督の意向で頓挫し、原作に忠実なオリジナル作品『Genji』として制作が進められているという。
去る18日には主要キャラクターのキャストも発表された。
光源氏役は櫻井孝宏さん。櫻井さんのノイタミナ出演は『怪 ~ayakashi~』と『モノノ怪』の薬売りに次いで3回目となる。
数々のアタリ役で人気が高く、多くの女性ファンを持つひとだけに、絶世の美男子の大役も納得か。
しかしオトクラが満を持してオススメするのは、光源氏の親友でライバルでもある頭の中将cv杉田智和さん!!
杉田さんは『ハチミツとクローバー』(フジテレビ)の真山巧役や『銀魂』(テレビ東京)の坂田銀時役など、一筋縄ではいかない味のある男前演技が印象的なひと。
光源氏の親友であり義兄であり政敵であり、また恋の競争相手でもある中将を、どのように演じてくれるか楽しみでならない。
そもそも“主人公の敵役”の系統が好きなわたしは源氏より頭の中将、薫より匂宮派。
特に中将は、華やかな美貌で背はそびえるように高く、文雅にも秀でており、特に和琴は源氏以上の名手として知られる。
人柄はきっぱりしていて立派、思慮もしっかりしており、学問に熱心で政務に詳しい、ともある。
源氏不遇の折、時の権力に睨まれるのも恐れず、ただ一人須磨へ見舞いに訪れて励ました。
よくも悪くも自分のルールに忠実で、男前な人物なのだ。
作中では好意的な描かれ方をされる時とされない時との差が大きいため、研究者からは「キャラクターとして一貫しておらず、分析に値しない」などと評価されがちだし、源氏のライバルとしていわゆる当て馬のような扱いを受けることも少なくない。
だからこそ、乙女たちにはこれを機に、頭の中将の魅力を再確認してほしい。
『源氏物語』ならでは、の華やかな女性キャストの面々にも注目。
また、桐壷帝を堀内賢雄さん、弘徽殿の女御を藤田淑子さんという大御所が演じる。
放送は2009年1月スタート、フジテレビのノイタミナほかにて。全11話(予定)。
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