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2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

永遠の間ずっと

永遠に 美は神の素晴らしい姿を明らかにする 美よ 永遠に 神がその顔に鏡を当て、神は自分の美に見とれる 永遠に バクリ:《3つのラブ・ソング》op.96 なんという快晴。 ゆうべの嵐がうそのよう。 嵐のなか、編集Hの家に避難させてもらい、ホットワインを頂…

淡々と、ただ淡々と

いま読んでいる『音楽の聴き方』(岡田暁生、中公新書、2009)のなかに、思わず膝を打つ発見があった。 「そして」の接続詞より、むしろ「セミコロン(;)によってつなぐ」という比喩の方が似つかわしい音楽もある。…「彼は幸福だった(A); 悲しいこともあ…

師匠の背中

今夜見た銀魂(アニメ)は、最高傑作のひとつになるとおもう。 第180訓「大切な荷ほど重く背負い難い」。 先週の予告からそんな予感はあって、タイトルの毛筆もいつもより端正だし、新曲だし・・・過去話だし、まずいな、もうこれは泣いちゃうんだろうな、と…

夜想曲集

カズオ・イシグロ『夜想曲集~音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』(早川書房)を読了。 遅くなった。 もちろん新刊のときに買ったのだけれど積んであって、というのも、最初の一遍を読んだだけでぐずぐず泣けてしまって、とてもじゃないが電車のなかで読めな…

わたしはシティー派

この齢になってあらためて自分のルーツを確信したときは、喜ばしいはずなのに空白の時間をおもうとせつない。 わたしのヒーローの原型は冴羽獠なんじゃないか、と気づいたのはわりと最近のことである。 銀魂を見ていた(見せられていた)友人が、 「銀さんの…

マンシーニの朝

快晴。 昨夜見た映画の気分を持ちこし、ヘンリー・マンシーニを聴きながら街を歩く。 ムーン・リバーもいいが、表題作ともいえるBreakfast at Tiffany's (ティファニーで朝食を)がすき。 仲直りしたホリーと「僕」が手をつないで、晴れた五番街を歩くシー…

小一時間ロストするんで

都内百貨店でメイクタッチ、2日目。 オペラピンクと甘い匂いとスイーツ女子に囲まれて仕事をしながら、移動、休憩と、一日中クイック・ジャパン(QJ)を読む。 もちろん読了。 昨夜、泣きながら旧友に電話し、ほんとうによかったね。まるでボクサーを支えて…

モーツァルト大好き

初校ゲラが到着。読み返しながら、たったひと月前の自分の言い分が気に入らない。 端的に言えば、人物のセレクトが微妙。 「名演奏家」のお題に異を唱えることに気をとられすぎて、ぼんやり思いつくままにすきな人びとを並べたようで、気づいたら内田光子や…

クオ・ヴァディス

「主よ、どこに行かれるのですか (Quo vadis, Domine?)」 「私が今からいくところに、あなたは今いくことはできない。しかし、後からいくことになる。」 ――ヨハネによる福音書 妹が買ったばかりの美しいペールブルーの手帳の写真を送ってきたので、わたしも…

ベリ、チャーミング。

もう一度髪を切り、黒に戻した。 髪は一度切ると、どんどん短くしたくなる。 不精ではなく、実は長いほうがいろいろごまかしがきくのでそれをよしとしない、とか、顔を隠したくない、とか、そういう精神的なものの影響が大きい。 なにより清々とする。 すべ…