2016-01-01から1年間の記事一覧
年頭にこの連載をはじめようと決めたとき、書きたいと思ったのは木村拓哉のことだった。 もちろん以前の新聞連載のように、自由なテーマで月1回、1000字程度の文章だけで表現する訓練をつづけたいという目的があった。 いまの自分に発表する媒体がないためお…
三重県総合文化センターの情報誌「M NEWS(エムニュース)」の連載コラム。 音楽がどんな経緯で生まれたのか。 どんな時代、どんな人に愛されたのか――そんな「ミュージックシーン」を切り口に音楽にアプローチしています。 第3回の主人公は、やっぱりこの人…
アドベント(待降節)も第三主日も過ぎ、まもなくクリスマス。 教会では、聖アンデレの日に一番近い日曜日(今年は11/27)から、一週間に一本ずつ、蝋燭に火をともします。 一週目はやさしい心を持つことができるように。二週目は強い心を持つことができるよ…
まもなく12月。アドベント(待降節)の第一主日を迎え、来たるクリスマスと新年が楽しみな季節です。 11/25に発売された『ACT4』75号では、ルネ・マルタンが日本の雑誌ではじめて、ラ・フォル・ジュルネ2017のテーマを詳細解説。クラシック音楽とダンスが、…
去る12日、「マリー・アントワネットのお茶会」が閉会。 熱いリクエストをいただいた続編も含めて、来年に向けて続々とマリー企画がつづきます。 マリー企画の詳細はあらためますが、王妃はもはや「親友」のような存在。「闘うプリンセス」の真実が、たくさ…
エリザベト=ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン《フランス王妃 マリー・アントワネット》1785年 油彩、カンヴァス 276×193cm ヴェルサイユ宮殿美術館 ©Château de Versailles (Dist. RMN-GP)/©Christophe Fouin フランス史上、最も神話的な人物のひとりである王…
『ロベルト・デヴェリュー』(2016) ©Ken Howard, Metropolitan Opera ――英国熱がおさまらない、 ということでスタートした連載「エンタメでわかる英国史」。手はじめにこの夏、METライブビューイングのアンコール上映で見た「チューダー朝女王3部作」より、…
『マリア・ストゥアルダ』(2013) ©Ken Howard, Metropolitan Opera ――英国熱がおさまらない、 ということでスタートした連載「エンタメでわかる英国史」。前回は、METライブビューイングのアンコール上映で見た「チューダー朝女王3部作」より、第1作の『ア…
『シーモアさんと、大人のための人生入門』©uplink 10月も半ばになって、急に秋が深まりましたね。 女優・朝倉あきさんのナビゲートでお送りするFMラジオ番組「Memories & Discoveries」、放送中の10月のテーマは「映画で出会ったラブソング」第2弾です。 …
9/25に発売された『ACT4』74号の特集は、没後400年で盛り上がるウィリアム・シェイクスピア。 謎に満ちた世紀の劇作家の生涯を、現地・英国の美しい風景とともに辿ります。 そんな特集を意識したわけではないのですが、ルネ・マルタンの「今月のCD」は、英国…
『アンナ・ボレーナ』(2011) ©Ken Howard, Metropolitan Opera ――英国熱がおさまらない。 先日は、METライブビューイングのアンコール上映で、二度目の『ロベルト・デヴェリュー』を鑑賞した。 『ロベルト・デヴェリュー』は、『アンナ・ボレーナ』『マリア…
三重県総合文化センターの情報誌「M NEWS(エムニュース)」でスタートした連載コラム。 音楽がどんな経緯で生まれたのか。どんな時代、どんな人に愛されたのか――そんな「ミュージックシーン」を切り口に音楽にアプローチします。 第2回は、英国気分高まるま…
9月。残暑は厳しくとも、気分は英国とヴェルサイユを行きつ戻りつ。 これからはじまるクラシック音楽シーズンが楽しみな、秋の入り口です。 FMラジオ番組「Memories & Discoveries」でも「宮廷からのラブソング」と題して、ヨーロッパ史に燦然と輝くキング…
夏の終わりの英国気分、最高潮である。 恒例のHIT LISTでは、『ゲーム・オブ・スローンズ』に端を発した2016年上半期の英国熱を綴った。 「ドラマもオペラもオリンピックも、歴史ロマンに満ちている」と、わたしは本気で思っている。現実の世界には信じられ…
2016年秋、マリー・アントワネットが再び脚光を浴びています。 ブームの中心は、10月25日から東京・六本木で開催される「ヴェルサイユ宮殿監修 マリー・アントワネット展」。 これに関連して、フランスの老舗洋菓子舗ラデュレが「マリー・アントワネット・コ…
残暑お見舞い申し上げます。 休暇から帰京し、先日は“わが聖域” 三菱一号館美術館へ。 大雨のなか、誰もいない一号館広場の静寂に浸り、晴れ間には、いつも美しいコンドルの薔薇たちに挨拶も。さまざまな表情を見かけるたびに、愛が深まります。 2016年上半…
そろそろヴァカンスの季節。 まとまったお休みには、気になっていた本の一気読み、したくなりませんか? 避暑地でゆったり読む小説もすてきですが、巻数の多いマンガを一日で一気するジェットコースター感もたまらないもの。この夏は「漫画、9番目の芸術」…
7/28発売の25ans 9月号「ときめき買いリスト」特集にて、いま“心からときめくカルチャー”について語らせていただきました。 25ans |ハースト婦人画報社 「ときめき買いリスト」は、ファッション、美容、カルチャーを横断する、巻頭特集。 “トレンドも大事だ…
東京・上野でスタートした「HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH」展へ。 英国人デザイナー、サー・ポール・スミスの偉業を網羅する――というよりは、「ポール・スミスができるまで」といった趣のユニークな展覧会だ。 入場した瞬間に息をのむ一面の「アートウォー…
本日発売のSPA!にて、KinKi Kidsのおふたりへのインタビューを担当いたしました。 nikkan-spa.jp 7月20日に、デビュー20周年イヤーの第1弾シングル『薔薇と太陽』がリリースされるKinKi Kids。 今年再集結したTHE YELLOW MONKEYの吉井和哉さんが書き下ろした…
三重県総合文化センターの情報誌「MNEWS(エムニュース)」にて、クラシック音楽についてのコラム連載がスタートしました。 テーマは「顔が見える」音楽秘話。 音楽がどんな経緯で生まれたのか。どんな時代、どんな人に愛されたのか。 たとえば私たちが高校…
イープラス運営の情報メディア「SPICE」にて、3月末に行われたバレエ公演『Ballet Prinsess~バレエの世界のお姫様たち~』を振り返る記事を掲載していただきました。 鼎談させていただいたのは、実際に劇場でもご一緒したバレエ評論家の高橋森彦さん、宮本…
真田丸 第25回「別離」。 息子を喪った茶々の嗚咽という、幕切れ。ここ数週、三谷幸喜が描く敗者の美、滅びの予感といったものにえぐられ続けている。 もうひとつが、好敵手同士の絆。 茶々が感情を解放できたのが、唯一、おなじ男を分かちあう正室・寧の腕…
あすは夏至。 エメラルドの浜辺も美しい夏休みがテーマの「フィガロジャポン」8月号に、「“音楽的”漫画を聴く」というコラムを寄稿いたしました。 漫画は、読み進めている内は思考するところは働いていなくて、じゃあ何が働いているんだっていったら、音楽を…
敬愛なる英国女王エリザベス2世は、今年で90歳。 先週末には、国を挙げての祝賀パレードが行われました。殿方たちの軍服の赤に、女王陛下のスーツのライトグリーンがあざやか。4月生まれの女王陛下のバースデーを6月に祝うのは、この季節が「英国が最も美し…
この4月 、オープン1周年を迎えた「霧とリボン」直営SHOP“Private Cabinet”(東京・吉祥寺)。 「物語をテーマにしたハンドメイド・アクセサリー、紙製品、オーガニック紅茶など、愛書家の日々を美しく彩る小間物類」があふれる菫色の小部屋では、デザイナー…
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2016「ラ・ナチュール 自然と音楽」が閉幕して、早くも2週間が過ぎ去ってしまった。 永遠を祈らずにはいられない美しい5月も、まもなく終わり。 夜風が最高に心地よいいまのうちに、新潟と東京、一週間におよぶ今年のフ…
3日からいよいよ、東京国際フォーラムで12回目のラ・フォル・ジュルネ・ジャポンがスタート! 私はルネ・マルタンの音楽コラムを連載している雑誌「ACT4」や公式サイト「私のタイムテーブル」にて、今年もオススメ公演をご紹介しています。 まだまだ購入可…
ラ・フォル・ジュルネ新潟2016「ラ・ナチュール 自然と音楽」が閉幕。あっというまの3日間! 今年は初の関連イベント「ナチュールラウンジ Supported by FM PORT」に出演させていただいたため、人気DJ遠藤麻理さんとともにたくさんのお客様とふれあえて、一…
新潟にて、ラ・フォル・ジュルネ2016がスタートしました! 新潟はフォル・ジュルネの故郷フランス、ナントの姉妹都市。今年が7回目の開催で、28のオープニング、そして29、30の3日間行われます。 私は今年も公式ガイドにて、コラム「新潟が発信する、私た…