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魔女のトリック

ハロウィーンは、万聖節(11月1日、日本でいえばお盆)の前夜に行われる伝統行事。
もともと古代ケルト宗教的行事だったのが、カトリックにとり入れられた。
"All Hallows"のeveだから、Halloween
ジャック・オ・ランタンを飾り、ソウル・ケーキを食べる。*1
子どもたちは仮装して"Trick or Treat!"と家々を回る。

私は音楽だけでなくヨーロッパの文化史全般が好きだから、キリスト教の祭りについて調べるのも、祝うのも大好きだ。
偏屈だった昔は、由来や風習どおりにやらなければいやで、「恋人がサンタクロース」の意味がわからない、なぜ七面鳥ではなくチキンなのかがわからない、と嘯いていたけれど、いまでは、そういう日本人的なやり方もありかな、と思っている。
たとえば、私たちがイメージするハロウィーンは、きっぱりアメリカのもの。
英語圏のイギリスでも、フランスのブルターニュ地方でもない。
世界各国でハロウィーンを見かけるとしたら、それは商業主義とディズニーの力!!
来月半ばには、フランス人がちっとも有難がらないボジョレー・ヌーヴォーを「解禁だ!初物だ!」と騒ぐだろう。
これも立派な日本流ビジネス。
わかっていても、お祭りなんだから、ビバ・ディズニー。ビバ・ボジョレー。
お祝いをするのは、今をいっぱい楽しむため。
ときどきリズムをくずして違うことをやって、生活を彩るため。
特別な日がたくさんあるほうが、生きることがすてきになるはずだ。

これで料理上手なら言うことナシだが、そうできないので既製品を楽しむ。
ここはやっぱりアメリカンに、大好きな31アイス。
毎年、ハロウィーンは目にも楽しいフレーバーが出るので楽しみだ。
今年は、紫の赤りんごシャーベットと赤い葡萄シャーベットの「魔女のトリック」&ミントチョコにポップロックキャンディをちりばめて夜空にきらめく魔法をイメージした「マジカル・ミントナイト」にキマリ。*2
スモールのダブル、カップで!! 

*1 おなじみのカボチャのろうそく立てと、楕円のバタークッキーのこと。
ソウル・ケーキには、小粒の干し葡萄とシナモン、ナツメグを入れる。

*2 最近、季節にちなんで大人買い→一気読みした『シュガシュガルーン』に夢中。
「マジカル・ミントナイト」みたいな魔界の空に、フランス語ちっくなアイテムや呪文、ハートの宝石、すみれのケーキ、猫足のバスタブ……「なかよし」なのに、安野節サクレツ。