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Le cas Carla?

[パリ 8日 ロイター]
フランスのサルコジ大統領(52)は8日、記者会見で、イタリア人元スーパーモデルで歌手のカーラ・ブルーニさん(40)との交際について聞かれ、結婚を準備していることを示唆した。ただ、挙式の日程は明らかにしなかった。

正月気分も疾風のごとく過ぎ去り。
予備選挙に沸くアメリカを尻目に、エリゼ宮(フランス統領府)の年頭記者会見の話題がこれだ。
さすがアムールの国というか、まあ、多くの国民のあきれ顔も目に浮かぶ。
やはりサルコジには、文化大国の威厳が感じられない……
とはいえ、昨年末に舞いこんだこのサルコジ大統領、新恋人はカーラ・ブルーニのニュースは、わが「オトクラ」にとって無視できないものだ。
なにより、これまで扱ってきた人物の予想だにしなかった結びつき。
そして、12月15日にパパラッチの写真におさめられ、翌週のPoint de vue (ポワン・ドゥ・ヴュ:王室関連のゴシップ雑誌)に掲載されたのが、「なかよくディズニーランドでデートするふたりの姿」という乙女っぷり。
ブコメ映画か。

サルコジは、セシリアとの離婚を発表した1か月後の11月、パーティーでカーラに出会ったそうだ。
サルコジとセシリアのこれまでについてはすでにお話してきたが(Le cas Cecilia)、カーラのほうもなかなかで、ミック・ジャガーやクラプトンと浮名を流す一方、2001年、哲学者のラファエル・エントヴェン(作家ジュスティーヌ・レヴィの前夫*1)と、不倫の恋の末に結婚。
6歳になる息子をもうけたが、のちに離婚している。
彼女は自身の恋愛事情を語ることにためらいはなく、一夫一婦制は信じていないとも明言している。

私は(男性の)調教師で、猫で、イタリア人。 一夫一婦制なんて退屈。 わたしは自分自身に対して誠実な人間なの。 ときには一夫一婦制を取ることもあるけれど、一妻多夫や一夫多妻制のほうがいいわ。(2007年2月、女性誌への発言より)

政治的にも左派で、やすやすと右派の大統領夫人にはなりそうにない。
5月の大統領選ではサルコジの対立候補だったセゴレーヌ・ロワイヤルに投票したいと語っていた。
それとも、情熱が勝るのだろうか。 

Quelqu'Un M'a Dit (Reis)

Quelqu'Un M'a Dit (Reis)

 

カーラ・ブルーニをおさらい。
http://www.carlabruni.com/
カーラ・ブルーニ(Carla Bruni)は、1968年、イタリア・トリノ生まれ。
イタリア語読みでの本名はカルラ・ブルーニ・テデスキ (Carla Bruni Tedeschi)。
父アルベルト・ブルーニ・テデスキはクラシックの作曲家であり、舞台演出家、実業家、母マリサ・ボリーニはピアニストで、女優としても活動している。姉は女優のヴァレリア・ブルーニ・テデスキ
生家は北イタリアの資産家で、カーラ5歳当時、身代金目当ての誘拐が相次いでいたことから、安全のため一家でフランスへ移住した。
移住後はスイスの寄宿学校で学び、のちにパリで芸術を学んだ。
90年代にはスーパーモデルとして成功し、その後音楽業界に進出。
1999年、フランス人歌手ジュリアン・クレールのアルバムに詞を提供し、3年後には100万枚を売り上げることとなるデビューアルバム『風のうわさ(Quelqu'un m'a dit)』をリリースした。
『ノー・プロミセズ(No Promises)』と題されたセカンドアルバムは、昨年1月に発表された。
http://music.ponycanyon.co.jp/carlabruni/pc_index.html

雑誌ELLEが選んだ2007年ベストドレッサー賞フランス女性編では、1位の大御所イザベル・ユペールヴァネッサ・パラディ(2位)、シャルロット・ゲンズブール(5位)らと並んで9位に選ばれた。
ランキングは人気賞・話題賞の側面を持つのが常で、この年は大統領との離婚直後のセシリアが12位、また女性法務大臣となったラシダ・ダチが19位に入っている。
それにしても受賞者平均年齢の高そうなこと!
さすが、生涯現役“女”の国。
その意気が世間の(特に男性による)評価とずれていないのも、うらやましい限り。 ====

 

*1 ジュスティーヌ・レヴィは2004年、カーラをモデルにした主人公の小説を発表。
この主人公を「美しくて人工的、殺人者の目を持ち、その表情はまるで蝋人形のように動かない」と表現した。
それに対しカーラは、「年増のおばさんよりも、捕食者と言われるほうがいい」と皮肉げに反撃している。