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「クラシック 恋人に捧ぐ」

以前お伝えしたように、ここのところ「オトクラ」の検索ワードと言えば「ラデュレ」、の状態が続く。
 どこか物足りない日々を送っていた私はある日、一輪の野の花のようなワードを発見した。 
「クラシック 恋人に捧ぐ」

……やはり時期的に、ヴァレンタイン・デイの贈り物?
だとしたら女の子?
いや、やっぱり、乙女受けクラシックを考えあぐねたクラヲタ少年かもしれない。
レコード店の棚の前をゆきつもどりつ。
パッヘルベルのカノン”入りのバロック・オムニバスや、ユンディ・リショパンなど手にしては、「これではあんまりだ」とため息。
ほほえましい妄想が広がる。

検索ワード、それは秘密の花園。
誰も知らない誰かの心のゆらめきを、ブログオーナーは、ほんの少しだけ垣間見ることができる。
「クラシック 恋人に捧ぐ」さん、ありがとう。
あなたは2008年「オトクラ」大賞、最有力候補です。


■[乙女セレクション] 恋人に捧げるクラシック

Schumann: Dichterliebe, Liederkreis Op.24
イアン・ボストリッジ(T) 
最初は王道から。
もう、ジャケから「恋人に捧ぐ」ムード満点だ。
耽美へ憧れと知性のあいだで、酔わせるボストリッジの「詩人の恋」。
美しい5月に……せつない…… 

Lieder

Lieder

 

 
ショパン前奏曲集、モンポウ:『ひそやかな音楽』第15番 他
アレクサンドル・タロー(p) 
恋を語るとき、やっぱりショパンはうってつけだけれど、せっかくだからタローの研ぎ澄まされた演奏で。
カップリングがモンポウというのが絶妙!!
第15番は、ショパン前奏曲第4番をもとに書かれたもの。
そんなうんちくも、乙女は(わたしは)うれしい。 

Journal Intime

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  • アーティスト: Chopin,Alexandre Tharaud
  • 出版社/メーカー: Virgin Classics
  • 発売日: 2009/10/13
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プーランク: 「小象ババールの物語」(仏 & 英盤) 他
アレクサンドル・タロー(p)、ダニエレ・ダリュー(vo) 他
 語やキャラクターが好きな乙女に。
同じくタロー参加の、なんと「ババール」のナレーション付音楽物語。
館野泉&岸田今日子日本語版もあるけれど、まずはフランス語で、パリジャン、プーランクのエスプリを味わって。
同時収録の劇音楽「レオカディア」、第3幕の〈愛の小径〉だけでも聴く価値あり!
  
モーツァルト: 歌劇≪偽の女庭師≫
ニコラウス・アーノンクール(con) 、エヴァ・メイ (S) 他 
オペラにあこがれる乙女に、ちょっとひねった入門盤を。
18歳のモーツァルトが書き上げた愛らしい喜歌劇に、オシャレでモダンな演出、ファッション……それを象徴するような、ジャケットのピンク&ペールグリーン。
でも実は、巨匠アーノンクール指揮の本格派というサプライズ付!!
 
映画『眠れる森の美女 Sleeping Beauty』 オリジナル サウンドトラック
ちょっと趣向を変えて、チャイコフスキーのバレエ曲をベースにした、プリンセス・ストーリー。
バレエにはない歌詞も味わえる。
「恋のバレエなら、なんといっても『ロメジュリ』!!」
と宣言してから2年、どうせなら、
「君に似合う美女の音楽を」
のほうがロマンティックかも、と思うこのごろ。 

眠れる森の美女 ― オリジナル・サウンドトラック (デジタル・リマスター盤)

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