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ムジカ・パラディーゾ


天上の音楽、とはまたいいネーミングだと思う。
そういう細やかなこだわりがすきで、すっかりハマっている。
リストランテ・パラディーゾ』、今回はサントラのお話。

公式サイトではあいかわらず主題歌アーティスト推しでなんということはないのだが、このサントラ盤はいい。
音楽を担当する「コーコーヤ」の紹介や「コミネリサ」による挿入歌、エンディングの弾き語りver.まで万全で、はっきりしたあたたかい世界観がある。
そして心地よい。
おそらくはボサノヴァ的に心地よい。
これはコーコーヤが、“ブラジルの都会派インスト音楽”だというショーロの影響を色濃く受けているためである。
ギターとヴァイオリン、クラリネットからなるトリオで、GONTITI小松亮太との共演が有名、といえば、雰囲気をわかってもらえるだろうか。
イタリアの音楽ではないのに、ローマの小さなリストランテに似合う。

意外だった、というか当然の帰結というか、コーコーヤもコミネリサもクラシック畑と微妙に接点をもっており、きわめつけが「ザッハトルテ」である。
なにが懐かしいって、彼らのことは「ぶらあぼ」時代に発見し、得体が知れないながらも、あまたあるコンサート情報とは格別のオーラにひと目ぼれしてしまったからだ。
わたしがいた頃の「ぶらあぼ」には、彼らのコンサート情報が掲載されていたはず。

「こんなところでばったり会うなんてー」
という気分だった。
「すっかり大きくなっちゃってー」
どこの親戚かは知らないが、この都丸(ac)、ウエッコ(g)、ヨース毛(vc)の出世ぶりはうれしかった。
だって、ほんとうにすてきな曲を書くんだもの。
まるでリストランテのイメージ、そのものだ。
17日(水)にはオノ・ナツメとのコラボ・アルバムも発売される。
これに先立って同じタイトルのエピソードが放送されたり、ほんとうに細やかな、愛されている作品だとおもう。

・・・そうそう。
そのエピソードを見ていて思ったのだが、『リストランテ・パラディーゾ』はいとしの世界名作劇場を彷彿とさせるなにかがある。
でも描かれるのは老眼鏡の紳士たちなのである。
ブォーノ。
あんまりブォーノなので、今月は「ブォナセーラ月間」。
普段はあまり語る機会のないイタリアについて再考してみたい。 

TVアニメーション「リストランテ・パラディーゾ」O.S.T.musica paradiso

TVアニメーション「リストランテ・パラディーゾ」O.S.T.musica paradiso