【掲載情報】東京フィル定期公演プログラムにて、「音楽で分かちあう、親密な感情」
まもなく夏至。
東京フィルハーモニー交響楽団7月の定期演奏会は、馥郁たるヨーロッパの香りがただよう、初夏にぴったりなプログラム!
――ということで、定期公演プログラム5月号および公式サイトにて、聴きどころコラム「音楽で分かちあう、親密(インティメイト)な感情」を掲載していただきました。
「親密(インティメイト)」というキーワードを選んだ理由。
まずは東京フィル常任指揮者として、1974年から91年の長きにわたりタッグを組んだ尾高忠明(現・桂冠指揮者)の登場がひとつ。
もうひとつは、パリ在住のピアニスト児玉桃と、その姪であるカリン・K.・ナガノによるめずらしい“叔母姪共演”です(12日オーチャート定期)。
カリンさんは1998年生まれの17歳。児玉さんの姉で同じくピアニストの児玉麻里と、指揮者ケント・ナガノの娘として生まれたサラブレットです。9歳で協奏曲デビュー。冒頭の写真であどけない笑顔を見せていた女の子も、いまやこんな美女に成長!DNA!
世界各地のオーケストラと共演を重ねるニューヒロインが奏でるモーツァルトと、世界的な音楽一家の雰囲気を味わうことのできる、これまた親密な空間になりそう。
さらに、後半のチャイコフスキー『交響曲第6番「悲愴」』、また16,17日に演奏されるマーラー『交響曲第9番』は、いずれも作曲家最後のシンフォニー。
指揮者とオーケストラ、2人のピアニスト、そして100年前の作曲家と私たち。それぞれの親密な関係性や感情を分かちあう7月の定期演奏会。美しい音楽に身をゆだねながら、あなたの人生や親しい人びとのことを思索してみる――そんな初夏の夜はいかがでしょうか?