Salonette

Mai Takano Official Site

【掲載情報】エンタメステーションにて、浦沢直樹の「マンガと音楽の熱い関係」をレポート!

f:id:otome_classic:20160317220527j:plain

Photo: Yuki Kuroyanagi

ソニー・ミュージックエンタテインメント運営の情報サイト「エンタメステーション 」にて、マンガ家・浦沢直樹さんがイベントで披露した「マンガと音楽の熱い関係」をレポートをさせていただきました。

entertainmentstation.jp

浦沢さんは以前から、ボブ・ディランのファンとしても有名だが、多くの人がそれを認識したのは『20世紀少年』のケンヂの存在ではないだろうか。(中略)

中学時代のケンヂが校内放送でT-REXの名曲『20センチュリー・ボーイ』をゲリラ的に流すところから物語がはじまり、ラストも同曲で締めくくられる『20世紀少年』は、ゼロ年代を代表する“音楽的”漫画だと私は考えている。

音楽の表現の仕方にも驚いた。のちに「ボブ・レノン」と名づけられる“ケンヂの歌”が登場した回では、歌詞が記された吹き出しのなかに、なんとしっかりギターのコードネーム(和音を表す記号)が入っている。

本来は音がついていない漫画における歌の表現方法にはさまざまなものがあるが、“コードネーム入り吹き出し”は、私にははじめて出会うものだった。和音をキーボードで弾いてみて、「浦沢先生はしっかり作曲してから描いてるんだ……」と感動したのを覚えている。その音楽愛のルーツを、この日のイベントではじめて、はっきりと目の当たりにすることになった。

すばらしいお話を聞かせてくださった上、ていねいに加筆修正をしてくださった浦沢直樹先生、そしてご担当者様に、あらためまして深く御礼申し上げます。

YAWARA!』、『MONSTER』、『20世紀少年』、『PLUTO』、『BILLY BAT』などの作品の膨大な量の原画とともに、手塚治虫にあこがれた浦沢少年の思いを感じることができる本格個展「浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる」。

手塚マンガにいつも音楽に流れているように、その作品にあこがれた浦沢さんや萩尾望都さんのマンガには自然と音楽があるのだと、私は信じています。

会場には音楽にまつわるイラストや、ミュージシャンに提供してきたジャケット画、音楽活動もしているご自身の作曲メモ、20世紀少年仕様の特別ギターなどのアイテムも展示。「浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる」は、世田谷文学館で今月31日(木)まで開催中です。