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オペラ

【Music】悪の華の美学 | 新国立劇場 オペラ「鹿鳴館」

オペラ「鹿鳴館」を鑑賞。三島由紀夫の日本語の美しさ、その烈しさに、高揚がおさまらない。 欺瞞を孕んだワルツ風序曲。幕が上がるとそこは影山伯爵廷の庭だ。白いバッスルドレスに身を包んだ貴婦人たちが、絵画のように佇んでいる。御殿仕立ての和装の伯爵…

【Music】花咲く乙女たちのクラシック | オペラ朗読劇「三浦環物語」

サントリホール ブルーローズにて、二期会WEEK第三夜 オペラ朗読劇「三浦環物語」を観劇した。世界を舞台に「蝶々夫人」を体現したプリマ・ドンナ、三浦t環の生涯を、歌手たちの朗読劇と歌唱によって振り返る意欲作だ。 リハーサル風景に見かけた海老茶袴に…

「声」という乙女道

音楽や美術、舞台芸術に映画――広くカルチャー的なものに留意していると、自分が「耳人間」か「目人間」かという傾向がわかってくるものだ。 私自身はおそらく「耳人間」寄り…ではあるのだが、だから視覚的な側面がどうでもいいということはなく、中途半端に…

鏡写しのディーヴァ

伝記映画ばやりである。 現代を代表する監督や女優が、これまで語られることの少なかった女性作家や芸術家のリアルな生を描き出そうとする試みが目立つが、音楽家、とりわけオペラ歌手となると数が少ない。ディーヴァといえば、いつも判を押したようにマリア…

“マドモアゼル”主宰する

めまぐるしい日々にブログ続行をあきらめかけたのですが、この夏、新たに「乙女のクラシック」と改題して書き続けることを決意しました。 シュタイアーのコンサートのあと、新タイトルを考えてくれたふたりに感謝しつつ、まずは2006年のイヤーエンドの出来事…