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【掲載情報】ACT4連載「ルネ・マルタンの音楽日記」にて、「自然」の意味とエレガンスを学ぶ

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 1/25に発売された『ACT4』70号での話題は、まもなく開幕するナントのラ・フォル・ジュルネ

テーマはもちろん、日本とおなじ「ラ・ナチュール/自然」。ヴィヴァルディからマックス・リヒターまでの欧米のクラシックはもちろん、フランスでも大人気の武満徹細川俊夫、タン・ドゥンなどのアジアの作曲家、アフリカの民族音楽やぺルシアの音楽もたくさん取り上げたよ、という報告でした。

その裏には、世界を震撼させたパリ同時テロ事件を踏まえた、ルネ・マルタンの深い考えが垣間見えます。

ペルシア音楽にも魅かれますね。まるで魔法のような、夢の中の庭の音楽。中近東の音楽を取り上げるのは、シリアやイラクもかつては美しい国であったということを、人々に想起してほしいからでもあります。それはいま、とても大事なことのように思えるのです。

この文章を読んだとき、思わずこみあげてくるものがありました。

なにか問題が生じたとき、マルタンはいつも「どうすれば最もエレガントな解決ができるのか?」を考えようとします。

たとえば2005年、東京でのラ・フォル・ジュルネ初開催時、チケット売り場に予想を超える長蛇の列ができた際、彼はナントから空輸した花をひとりひとりに配りました。

自然、そして音楽はきっと、彼にとってエレガントの象徴なのだと思います。

 

「なぜ自然なのか?」の答えとして、テレンス・マリック監督の映画『シン・レッド・ライン』を挙げているのもすてきでした。この映画、戦闘シーンと自然の対比がほんとうに胸をつくのです。  

シン・レッド・ライン [DVD]

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そして今月ご紹介したCDは、「ナチュール」を象徴するギドン・クレーメル&クレメラータ・バルティカの新しい四季「New Seasons」とマックス・リヒター「四季」。どちらも必聴です!

New Seasons

New Seasons

  
RECOMPOSED BY MAX RICHTER: VIVALDI FOUR SEASONS

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大人のための知的好奇心マガジン『ACT4』、ぜひのぞいてみてください。

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