【掲載情報】東京フィル定期公演プログラムにて、佐渡裕 ×「タルカス」登場の3月定期をご紹介!
先週末、チョン・ミョンフン指揮による最高のモーツァルトのピアノ協奏曲第27番、そしてマーラーの交響曲第5番を披露した東京フィルハーモニー交響楽団。
原稿明けのうららかな午後、松濤の街を散歩しながら向かったオーチャードホールで、モーツァルトの最初の一音から涙が出る、という幸福な体験をしました。濃厚だけれど上品で、ベルベットみたいなマエストロの音。あのとき、あの場でしか味わえない、まさに最高のご褒美でした。(2/28 オーチャードホール)。
すべての苦悩を浄化するようなアダージェットの次は、ウィーンでの新たな冒険をスタートする佐渡裕の登場!
ということで、会場で配布された定期公演プログラム2月号では、2015-2016シーズンの締めくくりとなる次回(3月)の聴きどころコラム「佐渡裕、その新たな旅立ちを祝う白熱ライブ!」を掲載していただきました。
3月定期は、ラフマニノフを中心にした異色のプログラム。
現代音楽であるアダムズ:『議長は踊る』とエマーソン(吉松隆編):『タルカス』にも目を引かれます(6日オーチャードホール※祝完売!/7日サントリーホール)。
『タルカス』。1970年代イギリスのプログレッシブ・ロックバンド「エマーソン・レイク・アンド・パーマー」のキーボード、キース・エマーソンが発表した大ヒット曲を、吉松隆がオーケストラ版に編曲したものです。同曲は、2010年3月、東京オペラシティで東京フィルによって初演(指揮は吉松と親交の深い藤岡幸夫)。2012年には、吉松が音楽を担当した大河ドラマ『平清盛』で劇中音楽としても登場しました。源義朝決起など緊迫のシーンで繰り返し演奏されたので、聴き覚えのある方もいるはず。まさにクラシック meets ロック!
『タルカス』といえば俳優・玉木宏(『平清盛』源義朝役)の顔が浮かんでしまう歴史オタクこと私にはもちろん、プログレファン、現代音楽ファンなど多くのひとが大満足のライヴになりそう。
また、3日間を通して登場するラフマニノフの交響曲第2番は、ピアノ協奏曲第2番が大きな成功を収め、交響曲第1番の失敗による精神的打撃から立ち直ったラフマニノフが、新たな第一歩を踏み出した記念碑的な作品です。
やっぱり誰にとっても、「仕事の報酬は仕事」なんですよね。
3月定期はさっそく今週末から。東京フィルとともに、新しい旅立ちの春を祝いましょう!
- アーティスト: 吉松隆,藤岡幸夫,東京フィルハーモニー交響楽団,中野翔太(ピアノ)
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2010/07/21
- メディア: CD
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