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MUSIC

【Music】METライブビューイング『ばらの騎士』を愛する4つの理由

薔薇の季節でもある6月。 今週末10日(土)から16日(金)まで、いよいよMETライブビューイング2016-17の目玉にしてフィナーレ、R. シュトラウスのオペラ『ばらの騎士』が“上演”される。 ハプスブルク王朝下のウィーン。元帥夫人マリー・テレーズは、年下の青年…

【Music】ヴェローナより愛をこめて | バッティストーニ × 東京フィルハーモニー交響楽団

卑しいわが手がもしもこの 聖なる御堂を汚すなら どうかやさしいお咎めを ――シェイクスピア『ロメオとジュリエット』 以前、「シェイクスピアの幕間」というコンサートを開催したとき、この文豪の戯曲を題材にした音楽について調べたことがある。「音楽が恋…

【Event】五月礼賛 | 音と香りの実験室 ~霧とリボン企画展《菫色の実験室Vol.2〜菫色×調香》より

五月は好い月、花の月、 芽の月、香の月、色の月、ポプラ、マロニエ、プラタアヌ、つつじ、芍薬、藤、蘇枋、リラ、チユウリツプ、罌粟の月、 女の服のかろがろと薄くなる月、恋の月、 ――与謝野晶子「五月礼讃」より 美しい5月の午後、吉祥寺の住宅街にひっそ…

【お知らせ】麻衣とそよかのお茶会クラシック 第2回「革命のベートーヴェン!」開催

この春、池袋コミュニティ・カレッジで開幕した歴史音楽サロン「麻衣とそよかのお茶会クラシック」。 第2回「革命のベートーヴェン!」の予約が、いよいよ本日25日からスタートです! 開催日:7/8 土曜 14:00~15:30 参加費:3,000円 ※お茶・お菓子付 お問合…

【出演】Memories & Discoveries 第15回 「美術館でラブソング――シャセリオー展とフランツ・リスト」

19世紀フランス。画家アングルに「この子はやがて絵画界のナポレオンになる」と言われた少年がいました。 テオドール・シャセリオー(Teodore Chasseriau, 1819-1856)。若干16歳でサロンにデビューし、やがてアングルの新古典主義とは決別、ロマン主義の寵…

【Music】虹のかなたに | ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017

日本におけるラ・フォル・ジュルネ2017の全日程が終了し、一週間あまりが経った。 4月末、新潟で聴いたユリアンナ・アヴデーエワのショパン「華麗なる大円舞曲」でスタートした10日間。連日の快晴で、夜風まで心地よく、いやがおうにも楽園の雰囲気――友人の…

【Music】マエストロ、そばにいて! | METライブビューイング『イドメネオ』

30年近くもモーツァルトに恋していると、もはや彼の音楽は母の鼓動のようなもので、問答無用に懐かしい。 実際、今回のオペラ『イドメネオ』を劇場で観るのははじめてだったのだが、次々に襲いくる美旋律と懐かしさの嵐に、涙が止まらなくなってしまった(5/…

【Music】乙女のラ・フォル・ジュルネ案内2017 [後編]

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017、いよいよ東京にて開幕! 今年のテーマは「ラ・ダンス 舞曲の祭典」。休憩なし1時間のショート・プログラムに、映画感覚のチケット代(1500~3000円程度)で楽しめるコンサート――この春、映画『ラ・ラ・ランド』に…

【Music】色とりどりのリズム | ラ・フォル・ジュルネ新潟2017

ラ・フォル・ジュルネ新潟2017「ラ・ダンス」が閉幕。やはりあっというまの3日間! 今年も家族を「0歳からのコンサート」へご招待。昨年コンサートデビューした1歳半の姪とともに、井上道義 指揮シンフォニア・ヴァルソヴィアによるフィリップ・グラス&ブ…

【Music】乙女のラ・フォル・ジュルネ案内2017 [前編]

本日28日、新潟とびわ湖を皮切りに「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017」が開幕する。 1995年、フランス・ブルターニュの都市ナントで生まれたクラシック・フェスも、日本上陸から早いもので13年目。ナントの姉妹都市、そして私の故郷である新潟での開…

【お知らせ】霧とリボン 企画展《菫色の実験室 vol.2〜菫色×調香》にて、サロンコンサート開催

五線譜の上、ふわりひとひら香る霧。 瓶の中には、音のつぶひとしずく。 留めおくことができるのは、人の記憶の中にのみ。 愛書家のための小間物ブランド・霧とリボン(東京・吉祥寺)より、5月のご案内が届きました。 直営SHOP “Private Cabinet” 2周年記念…

【Event】麻衣とそよかのお茶会クラシック 第1回「マリー・アントワネットはモーツァルトがお好き?」

4月8日、池袋コミュニティ・カレッジでスタートした新シリーズ「麻衣とそよかのお茶会クラシック」、第1回が無事終了いたしました。 「お茶会クラシック」はコラムニストの私、高野麻衣と作曲家・林そよかのコンビが、「かわいくオタクで本格派」の新しいク…

【連載】M NEWS CLASSIC 第4回「華麗なる一族――おんな大公テレジアはハイドンがお好き!」

三重県総合文化センターの情報誌「M NEWS(エムニュース)」の連載コラム。 音楽がどんな経緯で生まれたのか。 どんな時代、どんな人に愛されたのか――そんな「ミュージックシーン」を切り口に音楽にアプローチしています。 第4回のテーマはなんと、好評をい…

【Music】LAST NIGHT AT A THEATRE -昨夜、とある劇場で- [完全版]

夜の劇場、それはナイトスポットの中でも、特に憧れる場所のひとつ。 というわけで、「夜のときめき」を特集した紙版『花園magazine』Vol.9 2016 秋冬号に、コラム「LAST NIGHT AT A THEATRE -昨夜、とある劇場で-」を寄稿させていただいた。 【お知らせ】紙…

【掲載情報】「池田理代子 デビュー50周年記念展」オフィシャルブックにて、「池田作品×音楽」エッセイ

3月8日の国際女性デーにスタートした「池田理代子 デビュー50周年記念展 -ベルばらとともに-」。圧巻の原画の数々、もうご覧になりましたか? 日本橋を皮切りに全国巡回するこの展覧会のオフィシャルブックに、光栄にも「池田作品×音楽」エッセイを寄稿させ…

【お知らせ】新シリーズ「麻衣とそよかのお茶会クラシック」、4月開講!

4月、池袋コミュニティ・カレッジで新シリーズ「麻衣とそよかのお茶会クラシック」が始動します。 お茶会クラシックとはその名のとおり、 お茶会のようにくつろいで生演奏を愉しみながら、クラシック音楽に隠された物語を語りあおう! という意味をこめた音…

【出演】FM PORT「クラシック・ホワイエ」他、『マリー・アントワネットの音楽会』関連イベント

高野が選曲・執筆したCD『マリー・アントワネットの音楽会』、本日で発売1ヶ月。 おかげさまでコンピレーション・アルバムとしては異例の好調発進、山野楽器銀座本店での特設コーナーのほか、たくさんの応援や長文メッセージ、お手紙まで寄せていただき、ま…

【Anime】雲田はるこインタビュー前編「喜びだけじゃない、人間のすべての感情を」 | 「昭和元禄落語心中」特集 vol.4

©雲田はるこ・講談社/落語心中協会 『昭和元禄落語心中』、舞台は数年後―― 「じゅーげむじゅげむ」と歌う少年・信之助(見事に“現代っ子”を演じる小松未可子!)からスタートした第4回は、八雲(石田彰)と樋口先生(関俊彦)の丁々発止のやりとりに小夏(…

【お知らせ】高野麻衣 × 霧とリボン ヴァレンタイン共同企画展《チョコレート探偵事務所~マリー・アントワネットの宝石箱事件》開催

霧とリボン様との記念すべき初の共同企画展のご案内です。 《チョコレート探偵事務所~マリー・アントワネットの宝石箱事件》は、少女時代に夢中になったライトノベルのような「架空の物語」。 謎解きシーンに登場する「マリーのブドゥワール(貴婦人の私室…

【Anime】石田彰の「死神」 | 雲田はるこ「昭和元禄落語心中」特集 vol.3

©雲田はるこ・講談社/落語心中協会 金曜の夜が楽しみで仕方がない。 大統領就任式の影響かいつもより30分ほど遅れて始まった第3話も、屋形船の名シーンにはじまり大親分(『ハリー・ポッター』スネイプ先生役でおなじみの土師孝也)の初登場、助六(関智一…

【Art】「女王」にいたる道 [後編] | ヴェルサイユ宮殿《監修》マリー・アントワネット展

フランス史上、最も有名な王妃の波乱に満ちた生涯をたどる「ヴェルサイユ宮殿《監修》マリー・アントワネット展」(森アーツセンターギャラリー)。 昨年10月25日にスタートしたこの展覧会は、この1月で20万人を超える来場者を記録。「没後200年あまりの歴史…

【出演】Memories & Discoveries 第13回 「マリー・アントワネットのラブソング」

CD『マリー・アントワネットの音楽会』、発売から明日で1週間。 お手元に届いた皆様から続々と宝石のようなお言葉をかけていただき、感涙しつつ、がんばってよかったとかみしめています。ありがとうございます! HOLON(「霧とリボン」)デザインの真骨頂で…

【Anime】林原めぐみ×椎名林檎 「空気感」をつくる音楽 | 雲田はるこ「昭和元禄落語心中」特集 vol.2

©雲田はるこ・講談社/落語心中協会 13日深夜2時半、話題のオープニングテーマ『今際(いまわ)の死神』が地上波に初登場した。 TVアニメ「昭和元禄落語心中 -助六再び篇-」OP 昭和最後の名人・八雲と、彼をとりまく人々の顔。その絆から立ち去り、地獄の業…

【Music】もうひとつの回想録(メモワール)| 『マリー・アントワネットの音楽会』

CD『マリー・アントワネットの音楽会』発売から3日。 1789年、革命前夜。34歳の王妃が人生を振り返り、薔薇の茂みに囲まれた別邸プチ・トリアノンで打ち明け話をする。彼女は、どんな音楽を選ぶだろうか――そんな「空想のプレイリスト」から出発したコンピレ…

【お知らせ】高野麻衣コンピ第1弾『マリー・アントワネットの音楽会』発売!

たくさんの愛の記憶があるから、私は世界を愛そうと思う。 1789年、革命前夜のヴェルサイユ。もし、フランス王妃マリー・アントワネットがプチ・トリアノンで密やかな音楽会を開催するなら、どんな音楽を奏でるだろう? 2017年1月11日(水)、そんな高野麻衣の…

【Anime】なぜ「落語心中」は何度も“聴きたく”なるのか? | 雲田はるこ「昭和元禄落語心中」特集 vol.1

(c)雲田はるこ・講談社/落語心中協会 アニメ『昭和元禄落語心中』の第2期〈助六再び篇〉が6日深夜、スタートした。 なんてあっという間の30分だったことか! 助六(与太郎)登場とおなじみのJazzyなテーマ曲で一気に高揚し、老境の八雲の色気に心酔し、萬…

【Event】音楽が恋の糧ならば | 《シェイクスピアの幕間》 ~霧とリボン企画展「英国文学十四行詩集 vol.2」

今宵は十二夜(Twelfth night)。 十二夜とは、クリスマスから12日目(1月6日)に東方の博士がベツレヘムの幼子イエスを訪ねた故事から、それを祝う顕現日のこと。エリザベス朝では、前夜からはなやかな行事がおこなわれ、人びとはお祭り気分に酔った。 この…

【連載】M NEWS CLASSIC 第3回「それは私の恋人――マリー・アントワネットの作曲活動」

三重県総合文化センターの情報誌「M NEWS(エムニュース)」の連載コラム。 音楽がどんな経緯で生まれたのか。 どんな時代、どんな人に愛されたのか――そんな「ミュージックシーン」を切り口に音楽にアプローチしています。 第3回の主人公は、やっぱりこの人…

【出演】Memories & Discoveries 第12回 「聖なる季節に――平和を祈るラブソング」

アドベント(待降節)も第三主日も過ぎ、まもなくクリスマス。 教会では、聖アンデレの日に一番近い日曜日(今年は11/27)から、一週間に一本ずつ、蝋燭に火をともします。 一週目はやさしい心を持つことができるように。二週目は強い心を持つことができるよ…

【掲載情報】ACT4連載「ルネ・マルタンの音楽日記」にて、音楽とダンスの絆

まもなく12月。アドベント(待降節)の第一主日を迎え、来たるクリスマスと新年が楽しみな季節です。 11/25に発売された『ACT4』75号では、ルネ・マルタンが日本の雑誌ではじめて、ラ・フォル・ジュルネ2017のテーマを詳細解説。クラシック音楽とダンスが、…